日本三大水城【今治城】広大な内堀にサメやエイも現れる藤堂高虎の傑作

今治城と藤堂高虎像
この記事の所要時間: 033

藤堂高虎の傑作とも言われ、数々の日本初の築城術が見られる『今治城』

日本100名城のひとつでもあり、海水を大きな内堀に取り込んだ珍しい水城として日本三大水城のひとつでもあります。
最近では、内堀にエイやサメの姿が目撃され話題になっています。

見所の多い今治城の詳細を余すところなく紹介していきます。

日本三大水城『今治城』日本有数の海岸平城

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タケヨシさん、今日は今治城に行くんだよね!?楽しみだなー!
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愛媛県今治市にある今治城(いまばりじょう)は、高松城(香川県高松市)、中津城(大分県中津市)と並んで日本三大水城と呼ばれておるんじゃよ。日本100名城のひとつでもあるぞ。
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水城?今治城は陸地にあるよねぇ?
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そうじゃな。今治城は海岸平城とも呼ばれたりするが、海岸に城を築き、広大な堀に海水を引き込み、城内には軍船を係留するための船入を備え、海とつながっておるような珍しいお城だったんじゃよ。

今治城

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今でも海水を引き入れた内堀が残っておるじゃろう。
この内堀の幅は50~70mもあるんじゃぞ!

山里方面内堀

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これだけ大きな堀だと弓矢も鉄砲も飛んでこないでしょうね。
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うむ。もちろん、そこが狙いじゃよ!

サメやエイも姿を現す広大な海水内堀

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平和な今の世の中では、このお堀に海水魚が悠々と泳いだり、元気に跳ねたりしているわね。
いろんな種類の海水魚が泳いでいるのが見れるのよ。

今治城内堀の魚

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堀底には真水が染み出てるところもあって、そこには淡水魚のメダカも泳いでおるそうじゃぞ。
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へぇ~!いろんな魚を見つけるのも面白いね!
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この内堀には、海とつながっておる水路があって、潮の満ち引きによって水位も変わるんじゃよ。

水路

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この水路のすぐ向こうは今治港の内港よね。
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あ!ウシオお姉ちゃん、タケヨシさん!エイだよ!エイ!

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これはまた珍しい海からのお客様じゃのぉ。
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昨年、今年とトチザメも目撃されているのよ。

今治城のサメ

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海とつながっていることを実感するね。

築城の名手・藤堂高虎による傑作名城

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ところで、ジャックよ!この今治城は誰が築いたか知っておるか?
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えーっと、、、
確か、今治城のところに馬に乗った人の像があったよねぇ・・・

今治城と藤堂高虎像

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うむ。藤堂高虎(とうどうたかとら)じゃよ。
築城の名手とも言われ、今治城にも数々の彼の技術が注ぎ込まれておるんじゃぞ。

砂浜に立つ今治城の別名

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今治城は、地元の人には『吹揚城』(ふきあげじょう)とも『美須賀城』(みすかじょう)とも呼ばれているわよねぇ。どうしてかしら?
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そうじゃな。それは、この城を築いた土地に由来するんじゃ。
藤堂高虎は、もともとあった山城の国府城を捨て、瀬戸内海や西国大名を監視するのに優位な場所を選んだわけじゃが、そこは海浜だったんじゃよ。
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えーー!ここは、砂浜だったの!?
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そうじゃ。だから、砂が吹き上げる浜に立つ城という意味から『吹揚城』と呼ばれたり、美しい砂浜(=須賀)に立つ城や海を見すかす(見透せる)城という意味から『美須賀城』と呼ばれたりするんじゃよ。

犬走りと高い石垣

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へぇ~。でも、砂浜なんて地盤が脆弱で、築城には苦労したでしょうね。
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そうじゃろうのぉ。
そこで藤堂高虎は、軟弱地盤を強固にするために、犬走りを設けて、石垣の基礎部分を固めたんじゃ。

高い石垣と犬走り

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石垣の下に細長い通路のようなものが見えるじゃろ!あれが犬走りじゃよ。
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へぇ~!それにしても高い石垣だなぁ!!
砂浜の上にこんな高い石垣を作れるなんて本当にすごいねっ!
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高い石垣も藤堂高虎の特徴じゃな。
脆弱な砂浜の上に築かれた高い石垣は日本初とも言われておるぞ。
石垣は『野面積み』と言う積み方で、自然石を加工せずにそのまま積み上げたものじゃよ。高さは9~13mもあるんじゃ!
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この地盤固めや石垣の石の調達に関しては、面白い伝説が残っているわね。
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そうじゃのぉ。それも後で紹介しようかのぉ。

日本初の枡形虎口と格式高い鉄御門

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さぁさぁ、城郭内へと参ろうぞ!
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今治城は、明治維新後に建造物のほとんどが取り壊されてしまって、江戸時代当時のものが残っているのは、内堀と石垣だけなのよ。
でも、1980(昭和55)年に市制60周年事業として天守が再建されたのを始めとして、櫓や門などが再建されて、2007(平成19)年に築城400年記念事業として鉄御門が再建されて、今の雄大な城郭となっているのよ。

お堀の橋

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大きな内堀の上にかかるこの橋を歩いていくのね。

守りの堅い枡形虎口

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うわぁ~!近くに行っても、まだ高い石垣がそびえているんだね!

枡形虎口/今治城

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ジャックよ。ここで何か気がつかんか?
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えぇ~?なんだろう?
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上からの写真を見たらわかるかのぉ?
ジャックが敵として今治城を攻めてきたとしたら、どうじゃ?

枡形虎口

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うわっ!!3方囲まれてるや!!
こりゃぁ~お城に攻め入るのは大変だね。
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はっはっはっ。気づいたようじゃのぉ。
今は開いておる面にも昔は『高麗門』という門があったんじゃよ。
門を破ったと思っても、まだ3方囲まれておる。入り口を囲む多聞櫓から敵を攻撃じゃ。守りの堅い城じゃろ!
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うん!すごいや!
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こういう形を『枡形虎口』(ますがたこぐち)と言っての、日本で初めて今治城で試みられたといわれておるんじゃよ。その後、江戸城や大阪城など各城に普及していったようじゃ。

鉄壁の鉄御門

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守りの堅い枡形虎口の一面を守るのがこの『鉄御門』(くろがねごもん)じゃ。

鉄御門

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この門は、どうして黒いの?
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ジャック、近づいてよーく見てみるんじゃ。
門扉に短冊状の鉄板を打ち付けておるんじゃよ。
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わー!本当だー!!すごいや!
まさに鉄壁の守りだね。
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このような鉄御門は、格式の高い城にしかない特別な城門なんじゃぞ。
藤堂高虎が徳川幕府から、いかに高い信頼を受けていたかということじゃな。

鉄御門冠木

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直径1mという立派な冠木も一見の価値があるわよ。

天守の中は博物館と今治一望できる展望台

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現在『吹揚神社』がある辺りが本丸だったそうよ。

今治城案内図

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うむ。この単純な四角形を組み合わせたような縄張りも藤堂高虎の知恵じゃの。
単純な形にしたことによって、工事が容易に短期でできるようになり、城内を広く使えるなど、効率的で合理的な城作りを行ったんじゃ。

今治城天守

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早く登城しようよー!
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そうじゃのぉ。

今治城天守

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現在の天守は、1980年に再建された五層六階のコンクリート造の模擬天守なのよ。
築城当時は、日本初の層塔型といわれる各階を順に小さくしていく構造の5層天守だったそうよ。
でもね、資料の欠如から実際に天守が存在したのか疑う説もあるのよ。
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うむ。実在したのかどうか・・・歴史のロマンを感じなから登城するのも趣があってよかろう。

天守閣案内/今治城

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天守内は博物館のようになっているわよ。
展望台を除いて写真撮影は禁止なのよ。
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今治城がかつては内堀、中堀、外堀の3重の堀に囲まれておった当時の絵図や甲冑・刀剣の展示など興味深いぞ。
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天守は『歴史資料館』、天守2階から続く多聞櫓は『自然科学館』になっていて、今治近隣で採取された動物や植物の標本や、世界の珍しい貝や動物の標本もあるの。
瀬戸内海の海底から引き揚げられた、ナウマンゾウの化石なんてのもあるのよ。

天守からの眺望

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展望台からは今治市街を一望できるわ。
港方面を見ると、今治城と海の近さを実感できるわね。遠くには、来島海峡大橋も見えるのよ。

天守からの眺望

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天気のよい日には、石鎚連峰も見渡せるぞ。

総合博物館のような櫓

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天守で購入した観覧券で、現在再建されている3つの櫓、『御金櫓』(おかねやぐら)・山里櫓(やまざとやぐら)・武具櫓(ぶぐやぐら)にも入れるから、せっかくだから見ていきましょっ!
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そうじゃのぉ。

御金櫓

御金櫓

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二の丸の東隅にある二重櫓じゃ。金蔵の役割を果たしておったぞ。
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現在は、郷土に縁のある芸術家たちの作品を展示する現代美術館のようになっているわよ。

山里櫓

山里櫓

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二の丸北西隅の二重櫓じゃ。山里と呼ばれる庭園の方にあった櫓じゃのぉ。

山里櫓内

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現在は、陶磁器や掛け軸などを展示する古美術館になっているわよ。

鉄御門と武具櫓・多聞櫓

武具櫓

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武具櫓は、先に紹介した二の丸の表門である『鉄御門』や長大な多聞櫓とつながっておるぞ。
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現在は、すばらしい木造建築の内部が公開されているわよ。

多聞櫓内部

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うわぁ~!!大きな梁がいくつもいくつもあって、かっこいいし綺麗だね~!
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天井板がないから、梁がよく見えておるじゃろぉ。史実に忠実に再現したそうじゃ。
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ケヤキ材、松材、檜材、杉材などと使用して、釘を1本も使わない建築だそうよ。
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えぇ~!!釘を使わないでこんなにすごいものができるのぉ~!!びっくりだなぁ。

石落とし

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すばらしい建築のほかにも見所として、当時の戦い方やその工夫がパネル表示されているわよ。
上の写真は『石落とし』と呼ばれるもので、死角に入った敵兵を攻撃するためのものよ。

格子窓

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この格子窓にも工夫があって、敵兵の頭が入らない大きさでありながら、内部からは鉄砲や弓矢で攻撃できる幅で作られておるそうじゃ。
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へぇ~!いろんな工夫があって面白いね!ボクもここで敵を狙い撃ちしてみたいなぁ~。

今に残る築城にまつわる伝説

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今治城っていっぱい見所があって、おもしろいね!

勘兵衛石-石調達の秘策

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おぉ、ジャック!そういや、城に入るときに大きな石があったのには気がついたか?
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え??枡形虎口に圧倒されて見逃してたかも・・・

勘兵衛石

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幅4.5m、高さ2.3m、重量16tもの堂々たる鏡石よ。鏡石というのは、城の権力の象徴とも言われているのよ。
この鏡石は築城奉行の功績を称えて『勘兵衛石』と呼ばれているのよ。
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おもしろい伝説をひとつ紹介しておこうかのぉ。藤堂高虎という説もあるんじゃがの・・・
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石の調達に苦難しておった折に、「船一杯の石材をもってきたら、同等の米を与える」と周囲一帯に告知したんじゃ。
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石がお米に替わるなら、たくさん集まりそうね!
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そうじゃな。最初は本当に石と同等の米を渡しておったんじゃ。
すると、噂を聞きつけた者たちが、我も我もと大量の石を運んできたそうじゃ。
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へぇ~!すごいわね!
でも、今治にそんなにお米があったの?
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そこが勘兵衛の知恵の働かせどころよのぉ。
米がなくなると「石はもういらん!持って帰れ!ただし海に捨ててはならん!」と言ったそうな。
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へぇ~。
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しかしの、石を運んできた者たちも重い石を持って帰っても何の利にもならんのじゃよ。
そこで次々と近くの海岸に石を捨てて帰ったそうじゃ。
そして、落ち着いた頃にその捨てられた石を拾って今治城の石垣を完成させたといわれておるんじゃ。
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うわぁ~!ずるい~!(笑)

今治地方盆踊りの定番『木山音頭』

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また、築城というのには長い年月と大変な労力がかかるもんじゃろ。
皆の士気を落とさんように、普請奉行の木山六之丞もひと工夫したんじゃよ。
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どんなことをしたのかしら?
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うむ。皆で踊って騒いで元気づけたんじゃ。
そのときできた歌が『木山音頭』といわれておる。

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あ!この曲知ってるわ!今治地方の盆踊りでは定番よね!?
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うん!今治市民のまつり『おんまく』でも踊っていたよ!
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長く愛されることになったこの曲の歌詞をよく聞いてみると、木山六之丞の風体をひにくっていたり、今治城を称えたりしておるんじゃよ。それに、皆が踊ることで地固めにもなったそうじゃ。一石二鳥じゃな。

市民に愛される今治城

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今治城は多くの市民に愛されているわよね。
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そうじゃな。正月には、吹揚神社への参拝客などで賑わい、春には桜の名所として人気が高く、二の丸でイベントなどが行われることもあるのぉ。

二の丸にて消防披露

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お堀の周りはウォーキングコースとしても人気が高いのよ。お城を見ながらウォーキングなんて優雅でしょ。1周1kmなのよ。

ライトアップ

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夜の今治城もステキなのよね!
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おぉ!ライトアップされて、今治城が浮かび上がるような幻想的な光景じゃなぁ。

今治城ライトアップ
夜景INFOより)

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照明デザイナーの海藤春樹さんが、約100個の照明を設置して暖色系の優しい光で包まれるようにデザインしてくれたのよ。
ライトアップは毎日、日没30分後から午後11時まで行われているから、お昼とは違った今治城の一面も見てほしいわね。

今治城詳細とアクセス方法・駐車場および駐輪場

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今治城の詳細とアクセス方法を紹介しておこうかのぉ。

今治城施設案内

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今治城内へは自由に入れるけど、天守や櫓に入るには閲覧料が必要よ。
開館時間 9:00~17:00
休館日 12月29,30,31日
観覧料金 一般:500円
学生:250円
高校生以下:または18歳未満:無料
65歳以上:400円

※天守/御金櫓/山里櫓/鉄御門・武具櫓の共通券となります

Googleストリートビュー

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ストリートビューで見てみるのもおもしろいわよ。

アクセスマップ

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今治城の住所は、愛媛県今治市通町3丁目1-3よ。

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今治駅から約2km、車で約9分、徒歩で約22分の距離よ。今治駅にはレンタサイクルもあるから、自転車を利用するのもいいわね。
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バスを利用の際は、今治駅からせとうちバス「今治営業所行き」に乗車して、「今治城前」で下車するといいわよ。

駐車場

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お城の入り口横に乗用車専用の第1駐車場と大型バスのための第2駐車場が用意されているわよ。

今治城駐車場

利用時間 第1駐車場:午前0時~午後12時
第2駐車場:午前8:45~午後5:15
定業日 第1駐車場:年中無休
第2駐車場:12月29,30,31日
駐車料金 乗用車:1時間100円
バス:2時間まで500円
2時間以降は1時間250円
(事前申込必要)

駐輪場

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バイクや自転車のための駐輪場は、入り口横に無料で用意してくれているわよ。

今治城駐輪場

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天守入り口横にもサイクルスタンドが設置されているわ。

近隣の観光マップ「ついでにおいでや」

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愛媛県今治市の観光マップだよ!ついでに行きたいところをピックアップしたからね。マップ内の数字をクリックして関連記事にも飛ぶことができるよ。

今治市周辺の観光案内

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特集した関連記事に飛ぶから、ついでにアクセスしてみてね!

①・今治みなと交流センター「はーばりー」
②・今治城
③・亀老山
④・大山祇(おおやまづみ)神社
⑤・タオル美術館ICHIHIRO
⑥・糸山公園
⑦・のまうまハイランド
⑧・かわら館

⑨・サイクリングターミナル・サンライズ糸山
⑩・村上水軍博物館
⑪・道の駅 よしうみいきいき館
⑫・カレイ山展望公園
⑬・鈍川温泉
⑭・ドルフィンファームしまなみ
⑮・イオンモール今治新都市


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