12月も中旬になり、そろそろお正月準備をスタートさせる頃ではないでしょうか?
今回は、「おせち料理」の意味や由来についてまとめてみました。
毎年、何気なくいただいているおせちも、意味や由来を知っていただくとまた心持ちも変わりそうですよね!
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「おせち料理」って?
「おせち料理」は、もともと1年の豊作や無病息災、子孫繁栄などを歳神さまへお供えして無事を祈る行事が始まりだと言われています。
そして、年が明けてから、神様のおさがりとしていただきます。
また、お正月三が日には「かまどの神様」にもお休みいただけるよう、そして毎日買い物や料理など家事に忙しいお母さんも料理をせず3日間は過ごせるようにと、保存の効く料理が「おせち料理」の中心になったそうです。
定番「おせち料理」の意味を知ろう
「おせち料理」に入るさまざまな料理ひとつひとつにも、意味やいわれがあります。
定番のおせち料理について、詳しくみていきましょう。
黒豆
豆には“まめまめしい”という意味が込められており、家族が皆健康でまめに過ごせますようにという願いが込められています。
数の子
数の子はとてもたくさんの卵があることから、子孫繁栄の願いが込められています。
栗きんとん
きんとんは、財宝という意味があることから、黄金に見立てて勝負運や金運が上がり、商売繁盛が叶うようにとの願いが込められています。
伊達巻き
伊達巻きは、形が巻物に似ていることから、知識が増えて賢くなりますようにと学業成就の願いが込められています。
紅白かまぼこ
紅白かまぼこの赤は魔除けに、白は神聖さを表していると言われています。また、かまぼこの形は日の出を表しています。
田作り
田作りは、片口イワシの稚魚の飴焼きのこと。イワシを刻んで肥料にした田畑が豊作になったことから五穀豊穣を願って食べられるようになりました。
鯛
鯛は、「めでたい」という語呂合わせと、赤色で縁起が良いとされていることからお祝いにふさわしいとされています。
ぶり
ぶりは、成長と共に名前が変わる「出世魚」なので、将来出世できるようにと願いを込められています。
海老
海老のように背中が曲がるまで長生きできるようにとの願いが込められています。
紅白なます
紅白なますは、縁起物の水引をかたどっているとされており、お祝いの意味と平和への願いも込められています。
また、紅白なますに使われるだいこんやにんじんは、根菜類のようにしっかりと地に根を張り、家の土台を強くできるようにとの願いも込められているそうです。
レンコン
穴があいていることから、将来への見通しが効くとされています。
煮物や酢蓮などに調理されます。
ごぼう
ごぼうは、土の中に細長く根を張ることから、代々続く幸せを願っています。
煮物やたたきごぼうなどに調理されます。
里芋
里芋は、親芋から子芋がたくさんできることから、子孫繁栄の願いが込められています。
昆布巻き
昆布巻きは、昆布自体が縁起物としても知られていますが、特に「おせち料理」に入れられる昆布巻きはニシンを入れる昆布巻きです。
ニシンは、両親の健康を願う気持ちと、子孫繁栄の両方を願う気持ちが込められていると言われています。
手綱こんにゃく
手綱こんにゃくは、手綱のようにくるくると巻かれたこんにゃくの煮物。
馬を制御して導く手綱のように、自分自身を律して心を引き締めるとの意味合いが込められています。
また、結び目があることから、良いご縁に恵まれますようにという願いも込められています。
たけのこ
たけのこは、まっすぐと天に向かって成長することから、子どもがすくすくと成長するように、将来的に出世するように、家運を伸ばせますようになどといった願いや思いが込められています。
くわい
くわいは、大きな芽が空に向かってまっすぐ伸びて成長することから、たけのこと同様に出世の象徴としてめでたい食べ物とされています。
また、くわいの形が亀に似ていることから、万年生きる亀のように長生きできるよう、不老長寿の願いも込められています。
四国地方の「おせち料理」の特徴
四国地方の「おせち料理」の特徴は、基本的に関西地方の味付けがベースとなっています。
薄口しょうゆと出汁がポイントで、薄味が好まれる傾向があるようです。
また、県によって少しずつ特徴が違うので、続いて紹介しますね。
愛媛県の「おせち料理」
愛媛の「おせち料理」には、郷土料理の「じゃこてん」や松山地域独自の漬物「緋の蕪漬」が入る地域もあるようです。
香川県の「おせち料理」
香川は、「おせち料理」ではありませんが、白味噌のお雑煮に餡餅を入れることで有名です。
徳島県の「おせち料理」
徳島の「おせち料理」には、「おでんぶ」という金時豆や黒豆を野菜と一緒に煮た煮物が入ります。
高知県の「おせち料理」
高知の「おせち料理」は、お重ではなく直径36~39㎝程の大きなお皿に様々なおかずをてんこ盛りに盛り付けた「皿鉢」のスタイルでいただくようです。
まとめ
今回は、お正月にいただく「おせち料理」についてまとめました。
由来や意味を知っていただくと、また気持ちが変わりますよね。
日本の古き良き伝統をこれからも守っていきたいですね。