正常性バイアスをご存知でしょうか。
災害時、この正常性バイアスがマイナスに作用すると「どうせ津波はここまで到達しない」「自分は大丈夫」と命を守るための行動がとれなくなります。
それを防ぐため、今回、正常性バイアスの対処法3点を紹介します。
ぜひ、防災ノウハウの一つとして、災害に対する意識改善へと役立ててください。
正常性バイアスとは
正常性バイアスとは、認知バイアスの一種で、予期せぬ危険な状況でも「日常のこと」として平静を保とうとする人間の心理です。
メリット・・・心の安定を保てる → ストレスから守り、過剰な不安感を感じずに日常生活を送ることができる。
デメリット・・・非常事態を正常の範囲以内と錯誤 → 災害時に命の危険に気付けず、被害拡大!
対処法①正常性バイアスの存在を認知する
・まずは知ることが大事。
「自分は今、正常性バイアスにかかっているのではないか?」という気付きが重要です。
人は、予期せぬ非常事態に遭遇しているのに楽観視し、過小評価してしまう正常性バイアスという心理特性があることを知り、適切に対処できるようにしましょう。
対処法②状況と行動をパッケージ化
・「この状況の時には必ずこうする」という計画を持つ。
・恐怖心や危機感だけを行動のトリガーにしない。
具体的には、正常性バイアスによるマイナスを防ぐため、職場・町内・家庭などで、定期的に防災訓練等を行うことが大切です。
できるかぎり、防災について家族会議をしたり、自主防災組織や防災訓練等に参加しましょう。
対処法③チャンスを逃さず行動する
・時間が経つと新たに動き出すことが難しくなる。
・率先避難など、チャンスを失うことなく行動し、場の主導権を確保する。
津波や土砂崩れが見えてからの避難では遅いのです。
日頃から適切な危機管理意識を持ちましょう。
正常性バイアスまとめ
・正常性バイアスとは、予期せぬ危険な状況でも「日常のこと」として楽観視する心理特性のこと。
・自分の心理特性を理解し、防災訓練等に参加したり、危機管理意識を持ちチャンスを逃さず行動することが重要。
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こちらの記事は愛媛県・防災危機管理課の公式Instagramを参考に作成しました。
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