愛媛内広域イベント

【愛媛プロレス】キューティエリー・ザ・エヒメ代表へインタビュー「地域活性への思い」

2021年7月30日

愛媛プロレスは2016年、四国初の『ご当地プロレス』として誕生しました。
黒いうさぎの仮面をかぶった『美しすぎる代表』キューティエリー・ザ・エヒメ代表のもとで、愛媛県在住のレスラーたちが活躍しています。


『プロレスで愛媛を元気に!』というスローガンのもと、団体の自主興行はもちろん、愛媛県内の商業施設・自治体のイベントやお祭りなどにも登場。2018年の西日本豪雨では、被災翌日から物資を届けたり清掃ボランティア等の活動を行ったりと、率先して被災地へ尽力しました。

数々の功績が評価されたこともあり、現在はキューティエリー・ザ・エヒメ代表とライジングHAYATO選手が愛媛・伊予観光大使に、凡人パルプ選手が四国中央市観光大使に任命されています。
団員たちと一緒に県政番組に出演するなど、今後さらなる地域活性にも期待がかかっています。

 

今回、エリー代表が見てきた『愛媛プロレス』の5年間と新型コロナウイルスの影響、現在積極的に取り組んでいるSDGsに関する活動、そして愛媛の地域活性に懸ける思いをインタビューで伺いました。

『エンターテインメントの地産知笑』で地域活性に貢献

―愛媛プロレスは旗揚げから5年が経ちました。どのような団体を目指してきましたか?

キュティーエリー
私達は2016年に子供たちが夢中になれるような「実写版ヒーローショー」として旗揚げしました。
5年たった今、家族が世代を超えて楽しめるご当地の「大衆娯楽」を目指しています。
地元のヒーローたちを応援する皆様全員がヒーローです。
「誰だって、ヒーローなんだ」というモットーを掲げています。
プロレスで愛媛を元気にしたい。そんな思いから『エンターテインメントの地産知笑』を推進。地域活性に貢献できる団体を目指しています。
団員も観客の皆様も、応援してくださるスポンサーの皆様も、関わる全ての人の夢をかなえる団体でありたいと思っています。

愛媛プロレス設立により夢を叶えるレスラーが続出

―愛媛プロレス設立時に「設立して良かった」と感じたのはどんなことでしたか?

キュティーエリー
まず、団員たちの夢が叶ったことです。
マツヤマ・ウォリアーは、若かりし頃からの夢だったプロレスラーになることができました。(2016年10月デビュー、2021年週刊プロレス掲載)
ライジングHAYATOは、メジャー団体に上がることができました。(2020年1月~全日本プロレス定期参戦、最終的な夢は世界一のレスラー)
凡人パルプも遅咲きながら40歳でプロレスラーになり、さらに四国中央市の観光大使にまでなりました。(2019年4月~しこちゅ~観光大使)
イマバリタオル・マスカラスは、プロレスを好きになったきっかけであり憧れでもあるレスラー・田中稔選手と試合をするという夢が叶いました。
キュティーエリー
地方から、なんの実績もない0からのスタートでも、こんなに躍進できるという事例を作れたというのはとても貴重な経験だと思います。

―では、設立時に大変だったのはどんなことでしたか?

キュティーエリー
集まった全員がプロレス未経験者だったので、プロレス界の常識など分からない状態でスタートしました。
0からの勉強が大変でしたね。

『愛媛プロレスで毎日が楽しい』の声を受け団体継続へ尽力

―設立後、団体を運営していてよかったと思うのはどんな時ですか?

キュティーエリー
まずは団員たちが「プロレスで人生が変わった」と心から喜んでくれることですね。
立ち上げて本当に良かったと思っています。
そしてファンの方から「愛媛プロレスがあるおかげで毎日が楽しくなった」「プロレスを好きになった」などの声をいただけた時、この団体をやっていて本当に良かったと思います。

―ファンの皆様とのこれまでの関わりで嬉しかったことは何ですか?

キュティーエリー
愛媛プロレスを見て、不登校だったお子様が学校に行くようになったというお声をいただいた時は嬉しかったですね。
「挑戦する心」「あきらめない気持ち」など、リングのレスラーの姿から感じ取っていただけているなら、本当に嬉しいことです。

―団体を継続するにあたり大変だと思うのはどんな点ですか?

キュティーエリー
観客を飽きさせないエンターテイメントを提供し続けるのはとても大変ですね。
そのためにも、人脈ゼロから始めてこれまで多くの県外プロレスラーをお呼びしてきました。
今後も、県外のプロレスラーをどんどん呼べるコネクションを広く作っていくことを意識しています。
そして団体代表として、経営者の面とパフォーマーとしての面と、両方成長していく必要があります。
大変ではありますが、団体継続のために日々向き合っています。

ファンや地元協賛企業との嬉しいコミュニティシナジー効果

―協賛企業とのこれまでの関わりで嬉しかったことは何ですか?

キュティーエリー
『協賛してよかった』とお言葉をいただける時が一番嬉しいです。
協賛企業様にパートナー契約を更新していただけると、期待に応えられていると実感できて本当に嬉しく思います。
またイベントで今までで催したイベントで、一番集客力があったと驚いていただく時は、誇らしい気持ちでいっぱいです。
そして最近では、愛媛プロレスのファンの方々が、愛媛プロレスの協賛企業様のサービスを知り、利用して協賛企業様のファンとなり、SNSなどで拡散してくださるという連鎖が生まれています。
コミュニティシナジー効果を生み出す地域のハブになれているように感じて嬉しく思います。

『失敗とは期待した結果が出せないことではなく、何も挑戦しないこと』

―コロナ禍を1年以上過ごした結果、団体として得たものはありますか?

キュティーエリー
今回のコロナ禍では、挑戦することの大切さを学びました。
2016年の旗揚げからイベント数は順調に推移し、2019年には118ものイベントを開催することができていました。
これからだというときに、新型コロナウイルスによるイベント中止が相次ぎ、大打撃を受けました。
団員の中にも暗い雰囲気が立ち込めました。

キュティーエリー
コロナウイルス終息の目処がつかず、何もかもが手探りの状態。
愛媛プロレスとしての歩みは止まるしかないのかというところでしたが、全国のプロレス団体に先駆けて【クラウドファンディングでの資金調達】を行い「無観客ライブ配信による愛媛プロレスビッグマッチ開催」に挑戦しました。
キュティーエリー
目標金額は250万円と高額で、かつ期間が3週間と短期間の設定でした。
クラウドファンディング担当者からも達成は困難だろうと言われました。
ですが、大変多くの応援をいただき、開始から2週間で目標達成、最終2,752,000円(110%)で終了することができたのです。

キュティーエリー
しかし、そのライブ配信も二週間前に開催中止の決定を出しました。
コロナウイルスの影響で県外からレスラーを呼ぶことができず、苦渋の決断でした。
全額返金を覚悟していたのですが、なんと90%以上の方が返金なしで開催を待つというお返事をくださいました。
キュティーエリー
挑戦したからこそ、さまざまな事を学ぶことができました。
今回はたまたま成功しましたが、もし達成しなくても、「達成しなかった」という学びがあったはずです。
本当の失敗とは期待した結果が出せないことではなく、何も挑戦しないことなのだと、先が見えないコロナ時代に、学ぶことができました。

地域の皆様に応援される団体へと成長

―愛媛プロレス設立時を思い返してみて、設立5周年を迎えた現在の団体の姿をどう捉えていますか?

キュティーエリー
正直、設立時には、明るい見通しなどはありませんでした。とにかく存続させていくこと、集まったレスラーがデビューできる舞台を一つでも多く作ることに必死でした。
まさかここまで地域の皆様に応援していただける団体に成長するとは思っていなかったので、嬉しい誤算です。

【SDGs】教育と健康、地域の安全安心まで取り組む

―SDGsにも積極的に取り組まれていると聞きました。どのような活動をされていますか?

キュティーエリー
まずは団体の運営メンバーが、SDGsについて学び、理解を深めました。
その上で、愛媛プロレスが地域に、社会に役立てることをピックアップし、SDGs宣言を行いました。
今年は専用WEBサイトも作成しました。

https://ehime-pro.com/sdgs/

キュティーエリー
「地域の子どもの未来」に貢献し、挑戦する子ども達の健やかな成長や夢を支援するため愛媛プロレスこころのプロジェクトキッズプログラムを実施してきました。
キュティーエリー
また住みやすい・住み続けられるまちづくりいつまでも安心して住み続けられるホームタウンを目指して、災害時の取り組み・情報発信環境保全・犯罪防止に積極的に取り組んでいます。

キュティーエリー
さらに、スポーツで健康な毎日を実現するために、プロレス教室などでプロレスに親しみ・楽しむことで、ホームタウンの皆様がいつまでも健康に生活できる手助けをしています。

キュティーエリー
これから、ともにプロジェクトを進めていける企業・団体様と連携して取り組みを強化して行こうと考えています。

地域を愛し、よく知り、周囲に伝えることが愛媛を元気にする

―地域活性化のために今一番力を入れている点を教えてください。

キュティーエリー
愛媛のいいもの(食べ物や技術、面白い会社、すごい会社、魅力的な人・・)を積極的に知ることを心がけています。
そうして知った愛媛の様々な魅力を、愛媛プロレスが地域をPRするアンバサダーとして、発信していきたいと思っています。

―地域活性化のために、愛媛県民のみなさんに協力を投げかけるとしたらどのようなメッセージを伝えたいですか?

キュティーエリー
『地域を元気にする』というのは、地域を、この場所での自分の生活を愛するという一歩から始まるような気がしています。
愛するということは、よく知るということにつながります。
地域の魅力をよく知ることができると、地域の良いものを購入・消費することにつながります。
そうすれば、地産地消につながり、内需経済拡大につながります。
キュティーエリー
また、県外や世界中でも愛媛の魅力を伝えることで、外需の獲得にもつながる動きが出てくると思います。
難しいことを考えず、身近にある愛媛の好きなもの、好きな場所を「自分のお気に入り」にして愛用し、周囲の人たちにも伝えていけば、愛媛はもっともっと元気になっていくと私は考えています。

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