得も言われぬ儚げな淡紅色の奥に秘めたる凛とした薄墨桜(うすずみざくら)
愛媛県松山市下伊台にある伊予十二薬師霊場第4番 天台宗 大楽山 西法寺の本堂の庭前にあり、名桜として親しまれています。
現在3代目の孫木で、ここだけにある固有種として「伊予薄墨」の品種名が付けられており、松山指定天然記念物となっています。
飛鳥の昔より伝説を秘めていると言われる西法寺の薄墨桜、その謎に迫ってみます。
上品な淡紅色に秘められた伝説とは!?
上品な淡紅色で、伝説があるって聞いたことがあるけど詳しくは知らないんだ。
越智さん、教えて~。
その昔、飛鳥の時代に天武天皇が道後温泉に出かけられた時に病気になられ、西法寺で病気平癒祈願をされ無事に回復したんだって。
そのお礼に薄墨の手紙と一緒に1本の桜を贈ったと言われ、その桜が「薄墨桜」として呼ばれるようになったらしいのよ。
忠伝公藤原良基かの遺体を火葬にした時、その煙が桜に当たり淡墨色の桜となったとも。
西法寺は度々焼けたこともあって、それを知る者もいないらしいわ。
でもその秘めているとこが、なんだか謎めいてていい感じだね!
どんなサクラなの?
松山市西法寺にしかない薄墨桜の見所と開花時期
名前の通り、薄く淡い色で儚い感じもするけど、凛としたものを感じる所が見所かしら。
伊予万歳の歌の中に「伊台のおん寺は薄墨桜これ名所」、伊予節では「薄墨桜や緋のかぶら」と詠われていることから歴史を感じるわね。
それに伊予の薄墨桜・山越の十六日桜・西山の姥桜(うばざくら)とを併せて、「三名花」とも言われていることも知ってる?
開花時期っていつ頃かな?
YouTubeで素晴しい動画があったわよ。
ジャックも、一緒に行くよね!?
西法寺ってどこにあるの?
伊予十二薬師霊場第4番 天台宗 大楽山 西法寺
伊予十二薬師霊場第4番 天台宗 大楽山 西法寺のこと知りたくない?
飛鳥時代に建てられ、薬師如来を本尊とする七堂伽藍を備えた大寺だったそうよ。
それに伊予十二薬師霊場の一つでもあって、多くの人が参拝に来られているわ。
詳しくは、西法寺のホームページを見てね。
西法寺より150m離れた位置に仁王門があって、それぐらい大きなお寺だったということがわかるわ。
そこにある柳原極堂句碑にも、「薄墨の 綸旨かしこき 桜かな」と薄墨桜のことを詠っているわよ。
本堂の中にある書家三輪田米山の書「薄墨桜」は、桜の時期が咲くころに一般公開するから、ぜひ見たらいいわよ!
それに境内にはウスズミ桜とソメイヨシノが一緒になった西法寺桜もたくさんあるわよ。
花より団子!?
中に散らした白い豆が薄暮に舞う桜の花びらを表した・・・。
ウスズミヨウカンだね!
西法寺の情報とアクセス
住所 | 愛媛県松山市下伊台町969 |
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電話番号 | 089-977-0037 |
駐車場 | 無料(15台) |
公式サイト | 伊予十二薬師霊場第4番 天台宗 大楽山 西法寺 |
Googleストリートビュー
マップ
ここからが参道で約200m先に境内があって、バスで来たときは「桜組」で降りて徒歩3分で着くよ。
駐車場